
誰かの悲鳴だ。
墓地から聞こえる。
何かあったのだろうか?
だから夜にこの辺りを歩くのはイヤなんだ。
昼間でさえ、木がうっそうと茂り薄暗い。
女は会社の残業で、すっかり遅くなり、仕方なく近道であるこの気味の悪い道を通った。
誰かが迷い込んで詰まらない物でも見て、幽霊か何かと間違えて叫んだのかもしれない。
女は恐る恐る墓へ向かった。
逃げ出したいが、もし迷ってたら気の毒だし、失神でもしていたら、寒さで凍え死んだら大変だ。
ジャリ、ジャリ ザッ
ザッ。
誰か穴を掘っている。
えっ墓荒らし?
月はやせていたが、シャベルを持って懸命に穴を掘る小さな影を映し出した。
女はギクリとしたが、その影が少女だと分かり、
ホッと胸をなでおろした。
と同時に尋ねた。
「何をしてるの?こんな所で」
「墓穴を掘ってるの」
「こんな時間に?誰か亡くなったの?」
「うんッ、もうすぐ来るはずなんだけど…」
女は恐くなった。この子、気が狂っているなかしら。
この辺りの子じゃない。
見覚えがないもの。
少女は何かに憑かれたようにシャベルを動かしている。
女は震えながら言った。
「さっさっき悲鳴が聞こえなかった?」
少女は初めて女へ目線をやった。
「あの悲鳴が聞こえましたか?」
少女はニッコリ笑った。
やけに白い顔だ。
「それじゃぁ、今夜この墓穴に入いる死体はあなたですよ。あの悲鳴はあなた自身のものです。
少女はシャベルを力いっぱい女の頭をめがけてふりおろした。
物語は悲鳴で終わる…
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■匿名さん→Good! 2008/10/13 13:59
タイトルもステキ
■あかりさん 2008/01/30 20:43
中盤に差し掛かる頃にはオチが読めちゃう…。
■匿名さん 2008/01/28 00:01
うん。もうちょいひねり欲しい・・・
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